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Annexe · 付録

Annexe — Grammaire

付録:文法総論

個別の Leçon が「ある文法事項」を扱うのに対し、ここでは文法体系を俯瞰します。学期途中で全体像を確認したいとき、検定対策で復習したいとき、Lectures(フランス語で読む)で構文分析の枠組みを確認したいときに参照してください。

§1Cinq schémas de phrase

5文型と語の用法

文を組み立てる骨格と、その中で各品詞がどう働くかを整理します。Lectures の構文解説で使う SVOC・括弧・矢印記法はすべてこの枠組みに基づいています。

1. 5文型

5文型は文の骨格を5つに分類する枠組みです。動詞が自動詞か他動詞かで分かれ、さらに目的語や補語の有無で5つに分かれます。

◎ 自動詞の文型

S+V第1文型 ── 主語+自動詞

主語と自動詞だけで完結する文型。

例:Il y avait une fois un marchand.

S+V+C第2文型 ── 主語+自動詞+主格補語

C は「主格補語」。主語の動作・状態を説明する語(名詞・形容詞)。

例:Ses filles étaient très-belles.

◎ 他動詞の文型

S+V+O第3文型 ── 主語+他動詞+直接目的語

他動詞が直接目的語(O)をひとつ取る型。

例:Il avait six enfans.

S+V+O+O第4文型 ── 主語+他動詞+間接目的語+直接目的語

目的語を二つ取る型。一方が直接目的語(DO・もの)、他方が間接目的語(IO・ひと)。

例:Il leur donna toutes sortes de maîtres.

S+V+O+C第5文型 ── 主語+他動詞+目的語+目的格補語

C は「目的格補語」。目的語の動作・状態を説明する語。

例:On l’appelait la BELLE ENFANT.

2. 名詞の用法

名詞は文の中で次の役割を担います。

  • 主語(S)/目的語(O)/補語(C)になる ──(文型による融合)
  • 他の名詞の同格語になる ──(文型による融合)
  • 前置詞+名詞で形容詞・副詞の働きをする ──(修飾による融合)
前置詞句は かっこに入れて、どの語に掛かるかを考え、必ず矢印(→)を付けて修飾関係を明確にすること。本サイトでは ( ) が形容詞的用法、{ } が副詞的用法、[ ] が名詞的用法(名詞節・同格など)を表します(例:M→V→真S)。

3. 形容詞 [形容詞・形容詞句・形容詞節] の用法

ここでいう「形容詞」には、純粋な形容詞のほか、形容詞句(前置詞+名詞のうち形容詞的に働くもの)、形容詞節(関係代名詞節)が含まれます。

  • 付加的用法:直接名詞を修飾する
  • 同格的用法:同格になった名詞の動作や状態を補足的・注釈的に説明する
  • 補語になる:主格補語(S の動作・状態を説明)/目的格補語(O の動作・状態を説明)
英語で「分詞構文」と呼ばれるものは、形容詞(=現在分詞)の同格用法にあたります。フランス語でも同様で、現在分詞・過去分詞が文中で同格的に振る舞う場合があります。

4. 副詞 [副詞・副詞句・副詞節] の用法

副詞・副詞句・副詞節は名詞以外を修飾します。修飾できるのは次のとおりです。

  • 形容詞
  • 副詞
  • 動詞
  • 接続詞
  • 文全体(文修飾の副詞

5. 疑問詞の用法

疑問詞には2つの働きがあります。

  • 直接に疑問文を作る
  • 疑問の意味を持つ名詞節を作る

関連

この単元の枠組みは Lectures『La Belle et la Bête』 の「構文」ボタンで実際に使われています。仏文を読みながら、5文型・形容詞的/副詞的用法・修飾関係(→)の運用を確かめてください。